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防災リュックの中身を全部出してみた|「持って逃げるもの」を見直しました【防災②】

防災リュックの中身を全部出して並べたイラスト 50代の暮らし

防災リュックの中身、最後に見たのはいつですか。

わが家が作ったのは東日本大震災のあとです。中身は賞味期限が来るたびに入れ替えてきました。

きっかけは、前回「逃げるのは、火事のときだけ」と決めたことでした。家は高台にあって、築20年。地震で家が無事なら、たぶん家にいます。

そう考えたら、今までの中身でいいのかどうかが気になってきます。それで、リュックを開けてみました。

並べてみて、はっきりわかりました。実は、火事のときに持って出なくていいものが、思っていた以上に入っていたんです。

まず、全部出して床に並べました

防災リュックの中身を全部出して畳に並べたところ
15年ぶりに、全部出してみました。

出てきたのは、こんなものでした。

  • 懐中電灯、首から下げるライト
  • 靴下、タオル、バスタオル
  • メモ用紙、ハサミ、筆記用具
  • 常備薬、救急セット、ガーゼ、コンタクトレンズ
  • マスク、ティッシュ、ウェットティッシュ、汗ふきシート
  • 軍手、レインコート、ライター
  • 使い捨てスプーン、フォーク
  • ビスコ、ミレービスケット、羊羹、あめ
  • 尾西のアルファ米(ごはん・携帯おにぎり)
  • 給水袋、水筒
  • 携帯トイレ、ポリ袋
  • 小銭

必要なものは、ちゃんと入っていました。ただ、詰めたときのことを思い出すと、調べて出てきたリストのとおりに入れただけだったんです。わが家に必要かどうかまでは、考えていませんでした。

「いつ使うか」で分けたら、2つになりました

ひとつずつ手に取っていくうちに、途中で手が止まりました。わが家がリュックを背負って外に出るのは火事のときだけで、大きな地震でも揺れただけなら家にいます。でも、そのあと火が出たらもう家にはいられず、数分で外に出て、そのまま戻れないんです。

そのときに、これを持っていくだろうか。

そう考えて、こんなふうに分けました。

分け方どうするか
① 火事のときに持って出るものリュックに残す
② 家にいるときに使うもの備蓄スペースへ移す

「要るか、要らないか」ではなく、「いつ使うか」。それだけで、迷わなくなりました。

① 火事のときに持って出るもの

いつも飲んでいるお薬と、自分に合ったメガネは、誰かが代わりに用意してくれるものではありません。そう考えて、リュックに残す基準を決めました。避難先で簡単には手に入らないもの。それに、避難所にたどり着くまでの分として、水を2本だけ新しく入れました。

  • 常備薬(避難所ではもらえません)
  • メガネの予備(古いほうを入れました)
  • コンタクトレンズ
  • マイナンバーカード・免許証・お薬手帳(スマホの写真で)
  • 連絡先メモ(家族の電話番号を1枚)
  • 小銭(停電するとカード払いができません)
  • 500mlの水 2本(避難所に着くまでの分)
  • 懐中電灯、首から下げるライト
  • 靴下、タオル
  • マスク、ティッシュ、ウェットティッシュ、汗ふきシート
  • 軍手、レインコート(雨よけと防寒に)
  • メモ用紙、ハサミ、筆記用具
  • 救急セット、ガーゼ
  • お菓子(羊羹1箱とあめ)
  • 携帯トイレ 3枚、ポリ袋

リュックの中では、薬や小さなものはどうしても埋もれてしまいます。そこで、小さいものは空の水筒にまとめて入れています。透明なので中が見えて、探さずにすみます。

透明な500mlの水筒に常備薬や絆創膏をまとめて入れたところ
中身は、常備薬、絆創膏、コンタクトレンズ、あめ2個、ボールペン。

お菓子は、羊羹を1箱

残したお菓子は、5年もつ羊羹を1箱です。箱の裏に、災害伝言ダイヤルの使い方が書いてありました。番号を覚えていなくても、これを出せば分かります。羊羹は水がなくても食べやすいので、選びました。

身分証明書は、コピーせずスマホに

マイナンバーカード、免許証、お薬手帳は、最初、紙にコピーしようと思ったのですが、やめました。紙は濡れますし、カードを更新してもコピーは古いままだからです。逃げるときも身につけているスマホで撮っておけば、変わったときに撮り直すだけで、かさばりません。

ひとつだけ気をつけたのは、マイナンバーカードは顔写真のある表側だけを撮ったことです。裏側には12桁のマイナンバーが書かれています。ここは写真に残しませんでした。

ただ、スマホの電池が切れたら、保存したものも見られません。そう考えたら、モバイルバッテリーのことも気になってきました。

モバイルバッテリーは、入れませんでした

モバイルバッテリーは、使わなくても少しずつ充電が減っていきます。いざというときに空っぽでは、入れておく意味がありません。そこで、こうしました。

  • モバイルバッテリーは、いつもの場所に置いたままにする
  • リュックの外側に、「持って出るもの」を書いた紙を貼る

紙に書いたのは、3つだけです。

  • スマホ
  • モバイルバッテリー(置き場所も書いておく)
  • メガネ(ふだん使っているもの)

入れておけないものは、忘れないしくみのほうを作る。冷蔵庫に貼った案内板と、同じ考え方でした。ついでに、食べ物の期限を見る日も、9月1日の防災の日と3月11日の年2回と決めています。

② 家にいるときに使うもの ― 備蓄スペースへ移しました

備蓄スペースというのは、台所の横にある3畳ほどの部屋のことです。水やお茶などの飲み物、インスタント食品のストック、ごみ袋やラップなどの日用品も、まとめてここに置いています。ここへ、食べ物や携帯トイレを移しました。

携帯トイレは、全部で10枚ありました。リュックに残したのは3枚で、あとの7枚は備蓄スペースです。このときは、それで足りると思っていました。

備蓄スペースへ移したのは、尾西のアルファ米です。非常食なのにおいしくて、水でも作れて5年もち、袋のまま食べられてスプーンも付いています。わが家は、いろいろな味が入ったセットで買っています。

ちなみに、同じ尾西におにぎりの形のものもあります。こちらはスプーンを使わず、手で持って食べられます。

リュックの置き場所は、家族みんなが知っていること

リュックは今、玄関に近い和室に置いています。以前は備蓄スペースに置いていましたが、物が増えて、いざというときにすぐ取り出せないと思い、ここに移しました。

ただ、前回夫に聞いてみたら、この場所を知らなかったんです。そこで、冷蔵庫に貼っている我が家のトリセツに、防災リュックの場所を1行足しました。

どこに置くかも大事だけれど、家族が知らなければ、置いていないのと同じ。今回の見直しで、そんなことにも気づきました。

よくある質問

水や食べ物を、全部リュックに入れておかなくてもいいのですか

全部は入れなくて大丈夫です。避難所へ行けば、支援が届く可能性があります。わが家が残したのは羊羹を1箱と、500mlの水を2本です。走って逃げることを考えると、これ以上は増やさないようにしています。避難所まで遠い方や、小さなお子さん・高齢のご家族がいる場合は、もう少し多めに持ったほうが安心です。

リュックの重さは、どれくらいがいいですか

背負って走れる重さまでです。目安は体重の1割から2割ほど。ただ、それよりも実際に背負って玄関まで歩いてみるのがいちばん確かです。持てないリュックは、結局その場に置いていくことになりますから。

モバイルバッテリーは、リュックに入れておくべきですか

入れっぱなしは、おすすめしません。置いておくだけでも充電は減りますし、暑い場所に長く置くのもよくありません。

マイナンバーカードや免許証は、リュックに入れるべきですか

本物は、いつもの財布に入れたままで大丈夫です。スマホで写真を撮っておけば、避難先での手続きやお薬をもらうときの助けになります。ただし、マイナンバーカードの裏側だけは撮らないでください。

まとめ

  • 中身は「いつ使うか」で分ける。火事で持って出るものと、家にいるときに使うもの
  • 持って出るのは薬・メガネ・身分証の写真・現金。避難所でもらえないもの
  • 食べ物は備蓄スペースへ
  • 「持って出るもの」の紙は、リュックの外側に貼る
  • 置き場所は、家族が知っていてはじめて意味がある

全部出すのに、かかった時間は1時間ほどでした。何か買い足すより先に、まず床に並べてみてください。それだけで、自分の家に何が要るのかが見えてきます。

次回は、家の備蓄を数えてみたら、ひとつだけまったく足りていなかった話を書きます。

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