何にも知らない
何にも知らないまま、エンディングノートを書いていました。
自分の口座、資産、保険。ひとつひとつ、ゆっくり埋めていきます。気が重い作業ですが、やり始めると意外と止まりません。
そのとき、ふと思いました。
私だけ書いていて、どうする?
パートナーの口座残高、知らない。保険に入っているのは知っているけれど、詳しい内容は知らない。あらためて聞いたことも、ありませんでした。
知ってるつもりで、知らなかった
うちは生活費を半々で出し合っています。収入のイメージも知っているし、どこの銀行を使っているかも、なんとなく知っています。
でも、「残高」は知りません。保険の中身も、詳しくは把握していませんでした。
仲が悪いわけじゃないし、隠しているわけでもありません。ただ、話してこなかっただけ。それで今まで困ったことがなかったから、話す必要も感じていませんでした。
でも終活を始めたら、急に「あれ、知らないな」がいくつも出てきました。
もしものとき、知らないと動けないことがある
家族の形や暮らし方に関係なく、どちらかに何かあったとき、残された人が手続きを進めることになります。近くに頼れる人がいても、最初に動くのはその人です。
銀行の手続き、保険の請求、解約するサービス、引き落としの確認……。
そのとき、「口座がどこかわからない」「保険会社がわからない」「投資をしていたかも知らない」。
そんな状態だと、悲しむ暇もなく、わからないことに追われてしまいます。
それは、どちらが先でも同じです。
夫婦や家族で共有しておきたいお金リスト
「全部話し合わないといけないの?」と思うと、気が重くなります。
でも最低限、これだけでも共有しておくと安心です。
- 銀行口座(どこの銀行を使っているか・ネットバンクか)
- だいたいの残高感(ざっくりでOK)
- 生命保険・医療保険(会社名や証券番号の保管場所)
- クレジットカード(どこの会社か)
- iDeCo・NISA・投資をしているか
- スマホ決済・電子マネー(残高があるもの)
全部を細かく共有しなくてもいい。まずは「どこに何があるか」をお互いに知っておくだけで十分です。
「私は〇〇銀行と△△銀行を使ってるんだけど」
そんなふうに、自分の情報から話し始めると、自然に会話になります。

こういう話、切り出すの迷いますよね。
エンディングノートに書いておくこと
エンディングノートの「資産・お金」のページに書いておくといいのは、このあたりです。
- 銀行名・支店名・口座番号
- ネットバンクのログイン方法(パスワードの保管場所)
- 保険会社名・証券番号・担当者の連絡先
- クレジットカードの会社名・引き落とし口座
- 投資口座(証券会社名)
細かく書かなくて大丈夫。「何があるか」がわかるだけで、残された側の負担はずいぶん違います。
話し合うこと、多すぎない?
終活を進めるほど、「話し合わないといけないこと」が増えていきます。お金、保険、エンディングノート、デジタルの引き継ぎ、緊急連絡先……。
正直、ため息が出ます。
でも思い直すと、これは「死ぬ準備」ではなく、「残された人への思いやり」です。

一気にやらなくていい。今日は口座だけ。そのくらいのペースでいいんです。


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