「今年もボーナス、入ったね」
6月。我が家は夫婦それぞれの会社から、夏のボーナスがそれぞれの口座に振り込まれます。
若い頃なら、入った瞬間に「やったー!何に使おう?」と、すぐに旅行サイトを開いていました。
でも、50代の今は違うんです。
通帳を見ながら、頭の中をぐるぐるしたのは、こんなこと。
「老後資金に回したほうがいい?」
「でも、家のあちこちが古くなってきたし…」
「自分のためにも、少しは使いたい…」
結局、夫婦で1時間くらい話し合って、ようやく5つの使い道に落ち着きました。
今日は、我が家の夏ボーナスの振り分け方を、正直に書いてみます。
「同じように迷ってる」という方の、ヒントになればうれしいです。
50代のボーナス、若い頃と何が違うか
30代の頃、夏のボーナスは「楽しむためのお金」でした。
家族旅行、ちょっと贅沢な外食、欲しかった家電。あっという間に使い切って、それでも満足だった気がします。
でも、50代に入って、ボーナスの位置づけが、明らかに変わってきました。
- 子どもが独立して、教育費がなくなった
- 住宅ローンも、終わりが見えてきた
- でも、退職までのカウントダウンも始まっている
- 親のこと、自分たちの老後のことが、急に気になりだした
- そして、この先、大きな昇給はもう望めない
これがいちばん、ボーナスの重みを変えました。
毎月の給料が今後ぐっと増えることはない、と分かってしまうと、年に2回のボーナスは、家計にとって「貴重な追加収入」になります。
「楽しむためのお金」だったボーナスが、「これからのためのお金」に変わったんです。
そう気づいたら、急に使い道を決められなくなりました。
我が家で話し合った、5つの使い道
夫と一緒にダイニングテーブルに座って、紙に書き出してみました。
優先順位は、こんな感じです。
1. 老後資金への上乗せ
いちばん優先したのが、これ。
50代に入ってから、「老後にいくら必要か」を一度ちゃんと計算してみたら、想像以上に大きな数字が出てきました。
毎月の積立だけでは足りない部分を、ボーナスでまとめて補う。
これが我が家の基本方針になりました。
老後資金の考え方は、こちらの記事に詳しく書いています。
→ 老後資金、いくら必要?50代から始める「年金額」の調べ方
2. 住まい・車のメンテナンス費にとっておく
50代に入って、家や車の「そろそろ…」が、一気に増えてきました。
- 給湯器、そろそろ寿命?
- お風呂のドアのゴムパッキン
- エアコンの効きが悪い…
- 車検、タイヤ交換、車のバッテリー…
家電も住まいも車も、長く使っているとガタが来るもの。とくに車検は2年ごとに大きな出費になります。
「壊れてから慌てる」「請求が来てから青ざめる」より、ボーナスから少しずつ貯めておくほうが、結局は安心。
別口座に「住まい・車のメンテナンス費」と名前をつけて、一定額を移しています。
3. 保険・お金の見直し費用
これは「使う」というより「動くための予算」です。
50代になって、保険やお金の見直しが必要だと感じているのに、なかなか動けていません。
その理由のひとつが、「有料の相談に踏み切れない」ことだったりします。
ボーナスから少額(1万円〜2万円)を「相談予算」としてキープしておけば、FPさんに相談するハードルが下がります。
今は無料相談のサービスも増えているので、必ずしも有料でなくてもいいのですが、「予算がある」と思えるだけで、動き出しやすくなるんです。
4. 家族・親へのちょっとした出費
子どもが独立した今、気になるのは親のことです。
ありがたいことに、母は80歳を過ぎた今も元気に踊りのお稽古を続けています。
でも、「いつまでも今のまま」とは限らないんですよね。
ボーナスのたびに「親のためのお金」を少し確保しておくと、会いに行くきっかけにもなります。
金額は大きくなくても十分です。
1〜2万円でも、「今のうちに一緒の時間を楽しもう」と思えるだけで、お金の意味が少し変わる気がしています。
5. 自分のための「楽しみ予算」
最後に、これも大事。
老後資金、修繕費、相談予算、親孝行――真面目な使い道ばかりだと、ボーナスが入ってもうれしくなくなってしまう。
夫と話して、「ボーナスの一部は、ちゃんと自分たちのために使おう」と決めました。
我が家の場合は、
- 夫婦で1泊旅行
- ちょっといいレストランで外食
- 私の好きな本やお茶のためのお小遣い
くらいの、小さな楽しみです。
50代のボーナスは、
「未来の安心」と「今の楽しみ」のバランスが大事なのかもしれません。
「絶対やる」と決めたこと
5つの使い道を決めたあと、順番も決めました。
「入ったらすぐに、上から順に振り分ける」というルールです。
具体的には、ボーナスが入った日の夜に、
- 老後資金口座へ → 約3割
- 住まい・車のメンテナンス費口座へ → 約3割
- 相談予算として → 1〜2万円
- 親孝行用として → 1〜2万円
- 残り(約2割)→ 自分たちの楽しみ予算
この順番で機械的に振り分けます。
そうしないと、生活費に紛れ込んで、いつの間にか消えてしまうから。
「やらない」と決めたこと
逆に、やらないと決めたことも書いておきます。
高額な投資の一括投入はしない
「ボーナスでまとめて投資」という話もよく聞きます。
でも、我が家は、50代から大きな金額を一気に動かすのが怖いので、ボーナスの一部だけを少しずつ積立NISAに回す程度にしています。
投資は、若いときの「時間」が味方になるもの。50代からは、慎重に、少しずつが我が家のスタイルです。
衝動買いはしない
「ボーナスだから」と、その場で大きな買い物をしないようにしています。
欲しいものは、1か月リストに書いておいて、それでも欲しかったら買う。
これだけで、買い物の失敗が減りました。
全額を貯金にもしない
逆に、「全部、老後のため」も、やらないようにしました。
未来のための貯金は大事ですが、今の自分たちが楽しめないと、続かないから。
50代の10年は、体も心もまだ動く、貴重な10年です。
自分のためにも、少しだけ
ここまで真面目な話ばかりでしたが、最後に、自分の話を少しだけ。
今年の夏は、ボーナスの中から少しもらって、夫婦で1泊旅行に行く予定です。
候補は2つ。
ひとつは、こぢんまりした温泉宿。ただ静かなところで、ゆっくり湯につかって、地のものを食べて帰ってくる、というシンプルな旅。
もうひとつは、オールインクルーシブのリゾート。食事もお酒も全部込みで、なにも考えずに過ごせる――というのに、最近ちょっと惹かれています。
「予算を気にしながら出かける旅」より、「お財布を気にしなくていい時間」のほうが、今の自分には合っているかもしれない、と思いはじめたんです。
候補を探すのに、最近よく見ているのが「一休.com」。
ハイクラスな宿が多いので、50代のごほうび旅にちょうどよく感じます。
どちらにするか、まだ決められずにいますが、それを相談している時間も、ふしぎと楽しい。
派手な観光ではなく、ただ、ゆっくり休めること。
それだけのことが、今の私には、老後資金の数字より大切なごほうびだったりします。
「未来のための準備」と
「今を楽しむこと」は、
どちらかを我慢するものじゃないんですよね。
まとめ:50代のボーナスは「振り分けが9割」
50代の夏ボーナスは、若い頃と違って、何に使うかより、どう振り分けるかで価値が決まる気がします。
我が家のルールは、シンプルにこの5つ。
- 老後資金への上乗せ
- 住まい・車のメンテナンス費
- 保険・お金の見直し予算
- 家族・親への出費
- 自分たちの楽しみ予算
そして、入った日のうちに振り分ける。
これだけ決めておくと、ボーナスが「いつの間にか消える」ことがなくなりました。
同じように迷っている方がいたら、まずは紙に5つの使い道を書き出すところから、始めてみませんか?
夫婦で話すきっかけにもなります。
夫婦のお金の話、全体の進め方はこちらにまとめています。


コメント