「うちは夫に任せているから」「なんとなくやっていけるでしょ」
そう思っていた私が、あるとき夫に「年金って月いくらもらえるか知ってる?」と聞かれて、まったく答えられなかった。
50代も後半に入ったのに、自分たちの老後のお金のことを、ちゃんと把握していなかったんです。
あのときの恥ずかしさと焦りは、今でも覚えています。
同じような方、意外と多いのではないでしょうか。
今日は、私が夫婦でお金の話を始めたときにやったことを、5つのステップでご紹介します。難しいことは何もありません。一緒に進めていきましょう。
なぜ50代のうちに話し合っておく必要があるの?
「お金の話なんて、もっと年を取ってからでも遅くない」と思いがちですよね。
私もそう思っていました。でも実は、50代はお金を整える最後のチャンスと言われています。
理由は3つあります。
ひとつ目は、まだ働いて収入があること。何か足りないとわかっても、これから準備する時間があります。
ふたつ目は、大きな支出が落ち着いてくること。住宅ローンの終わりが見え、子どもがいる方は教育費から解放される時期です。家計に少し余裕が生まれます。
みっつ目は、夫婦2人とも元気なこと。話し合うには体力も気力も要ります。心と体が元気なうちに進めておくほうが、ずっとラクです。
「まだ早い」ではなく「今がちょうどいい」。そう思って、一歩踏み出してみてください。
ステップ1|まずお互いの「お金の現状」を書き出す
最初にやってほしいのは、今あるお金を見える化することです。
収入・貯金・保険・ローン残高。これを夫婦でオープンにするところから始めます。
紙でもエクセルでも、なんでもいいので一覧にしてみてください。「だいたいこのくらい」で大丈夫。完璧を目指すと止まってしまいます。
何から書けばいいかわからない方は、エンディングノートを使うのもおすすめです。お金・保険・連絡先など、書く項目があらかじめ整理されているので、最初の一歩がぐっと楽になります。
書きながら「えっ、こんなに保険入ってたの!?」と驚いたのを覚えています。
夫婦でお金を共有する具体的な方法はこちらに詳しく書いています。
ステップ2|老後にいくら必要か、一緒に計算してみる
「老後にいくら必要?」と聞かれて、すぐ答えられる方は少ないと思います。
総務省のデータによると、65歳以上の夫婦2人世帯の生活費は、月平均で約26万円。25年間で7,800万円という大きな数字になります。
ただし、ここから年金収入を引いた分が「自分たちで用意する金額」。まずは夫婦それぞれの年金見込み額を調べることが大事です。
具体的な計算方法と、ねんきんネットの使い方はこちらに詳しくまとめました。
→ 老後資金、いくら必要?50代から始める「年金額」の調べ方
ステップ3|「万が一のとき」の準備を確認する
夫婦のどちらかが先に亡くなったとき、残された側の生活は成り立つでしょうか?
考えたくないことですが、確認しておくと今からできる準備が見えてきます。
特に大事なのは、死亡保険の内容・遺族年金の見込み額・銀行口座の凍結対策の3つ。
「夫名義の口座は、夫が亡くなったあと銀行が事実を知ると、妻でも引き出せなくなる」って、ご存知でしたか?私は知らなくて、ヒヤッとしました。
詳しい確認方法はこちらに書いています。
→ 夫が先に亡くなったら?50代妻が今のうちに確認しておきたい3つのこと
確認した情報はエンディングノートにまとめておくと、万が一のときに残された側がとても助かります。
緊急連絡先の整理も、今のうちに進めておきたいですね。
ステップ4|「どんな老後を送りたいか」を話し合う
お金の話は、実は「どう生きたいか」の話でもあります。
ここまで数字の話が続きましたが、ここで一度立ち止まってみてください。
旅行に行きたい?今の家に住み続けたい?子どもや孫にお金を残したい?
「正解」はありません。家庭によって全然違って当たり前。
我が家もここで、夫と私の希望がだいぶ違うことがわかりました。少しずつ妥協点を探して、「年に一度は旅行する」「家のリフォームは最低限」と具体的に決めていきました。
夕食後のリラックスした時間に、コーヒーでも淹れて、ゆっくり話してみてください。
ステップ5|自分たちで「見える化」する道具を持つ
ステップ1〜4まで進めると、頭の中がだいぶ整理されてきます。
最後に、これを継続して見える化するための道具を持ちましょう。
おすすめは家計管理アプリ。銀行口座やクレジットカードを連携させると、資産全体が一画面で見られて、夫婦で話し合うときにとても便利です。
私が実際に使っているアプリの感想と、選び方のポイントはこちらに書きました。
→ 50代から始める家計管理アプリ|マネーフォワード使ってみた
まとめ:「夫婦で話し合う」それだけで安心感が違う
お金の話は「難しい」「気まずい」と後回しにしがちですが、一度始めてしまえば、あとはずっとラクになります。
今日ご紹介した5つのステップを、もう一度振り返ります。
- お互いの「お金の現状」を書き出す
- 老後にいくら必要か、計算してみる
- 「万が一のとき」の準備を確認する
- どんな老後を送りたいか、話し合う
- 「見える化」する道具を持つ
完璧な計画でなくていい。まずは現状を2人で知ること、それが全ての始まりです。
「いつかやろう」を「今週末やってみよう」に変えるだけで、未来は変わります。
ぜひ、今日から一歩踏み出してみてください。


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